さらば夏よ
夕方から夜にかけては、あの寝苦しさに耐えきれず、
ついついエアコンの設定温度を、少しづつ下げていったものです。
日中の暑さも少しだけ弱まってきた感じがします。
相変わらずの不眠症男のわたしは、ラジオを聴きながら一晩起きていました。
『さらば 夏よ つらい恋よ あなただけは 幸せに~♪』
夏はどこに行ったんだろう?
秋を感じる今日この頃ではないだろうか。
そうだ今日(すでに過ぎてしまったが)、9/14は矢沢永吉さんの誕生日だった。
早朝4:30 眠れぬ思いで、済んだ空気を吸い込んでみた。
鼻腔からスーっと入ってきたのは、間違いなく秋の香りがする。
ひんやりと、ツーンとした冷気になっていた。
夏では感じられない空気感を数回吸い込むと
外は夏の星空と違い、澄んでいるようで雲が幾分きれいに見える。
月の下には、ひと際輝いている星がある。金星に違いない。
ん?どこからか・・・花のかすかな香りも流れているのか?
コスモスかもしれない。まだ咲く時期じゃないが・・・
コスモスと云えば、山口百恵さんのコスモスを思い出してしまうのは
年代的にドストライクだからしかたない。
コスモスの名前は、ギリシャ神話の宇宙の秩序を意味するコスモに由来する。
「コスモス」とはラテン語で星座の世界=秩序をもつ完結した世界体系としての
宇宙のことである。
屋根のてっぺんにはオリオン座が見えている。
オリオン座が見えているときは、さそり座は現れず、オリオン座が西へ落ちると
さそり座が東から現れます。
ギリシャ神話にある、オリオンはサソリの毒を打たれ死んでしまい、
今でもサソリが出てくると、逃げ出してしまう。との説がある。
薄雲の向こうの月は、陽と陰がはっきりと確認でき
ものの見事に輪郭が浮かび上がっている。
これも空気が澄んでいるからだ。
アルテミスか・・・
月の女神アルテミスの恋人がオリオンで、
アルテミスのお兄さんにさそりの毒を打たれたとの説もある。
そんなことを思いながら不眠症男は明け方の空を眺めています。
さらば夏よ つらい恋よ あなただけは 倖せに。
アルテミスも消えゆく夜明けにて