追いつけ追い越せ
“しかし、長い間、「エントロピー増大の法則」と追いかけっこしているうちに少しづつ分子レベルで損傷が蓄積し、やがてエントロピーの増大に追い抜かれてしまう。つまり秩序が保てない時が必ず来る。それが固体の死である。”
ハカセこと、福岡伸一先生の【動的平衡】の中に書かれている一説です。
7/30に緊急入院となり、8/8の退院まで10日間の入院でしたが、実に良い経験をさせていただいた入院でありました。
検査や絶食は想像を遥かに超える辛さではありましたが、先生をはじめ、私の周りのスタッフさんは基より、建物の環境をキレイに維持管理されている業者の皆様のお蔭で、気持ちよく過ごすことができました。
それはもう前回の時(2013の時)よりも格段にレベルアップしていると感じました。
入院患者は退院する時に、入院時のアンケートを書かなければならない事になっています。(強制ではありません)
正直、処置・根治はできなくて、残念と心配と爆弾を抱える恐怖心とがあり、全てがALL5とはいきませんでしたが、それを超えるくらいの快適さがあったのでALL5とし、大変お世話になったことに感謝の気持ちでアンケートを書きました。
ただ意見として改善点の指摘はさせていただきました。
看護師さんに『コレってずいぶん手間がかかかるし、アナログですね。』
看護師さん 『そうなんですよ。わかります~?』
看護師さん 『医療はどんどん進化しているので喜ばしいことなんですけど、昔からやっている(アナログ的な)ことは何一つ変わって(変えて)ないんですよ。』
世の中は澱むことなく常に進化し続けていくものであり、進化してきたからこそ豊かさを実感していると思う。
進化を拒むものや、現状で満足してきたものは置き去りにされ、自然淘汰のフルイにかけられてしまう。
AIにより世の中の大半の仕事は無くなってしまう。といいますが、先端技術は常に先端であり続けなければいけないしその反面、置き去りにされていくものも確実にあります。簡単で単純な作業においてもムダ・ムラ・ムリを見つけ出し、簡単で単純なものをよりシンプルにしていくことで変わって(変えて)ほしいと思います。
ベルクソンの弧に追いつかれないように。
※自分でも何が伝えたいのか・・・(^^;