ホワイトボードの資本主義
人は生きていくうえで、幸せになりたいと思うものだ。
人よりも上に上にと他人と比べ、他人より有利になりたくなるものだ。
労働力を商品化し、その対価としてお金を得る。
そしてそのお金を集めるために、勉強をし、いい学校を出、いい企業に就職する。
または、腕一本で稼ぎを出す職人さん。
いずれも対価となるお金を稼いでいるのが現状だ。
そしてそのお金をいかに効率よく沢山稼ぎ出すことによって、自分の立ち位置を確認でき、他人との比較が完成する。
もちろんそんな人ばかりではないのだが、それが資本主義の現実だろう。
我が家は姐さん(妻)と二人暮らしで、お互い仕事をしている。
姐さん昼間専門で働き、わたしは夜勤3交代制で働いている。
なのでひとつ屋根の下で暮らしていても、1週間くらい顔を見ることはない。
寝る時も“別寝が基本”となっているから余計に顔を合わす機会がない。
お互い報告や、連絡事項があるときは冷蔵庫のホワイトボードに書く。
・たまねぎ
・薄口しょうゆ
・たまご
など、買い物してほしいモノや、
・今度の土曜日は仕事だったかいね?
・回覧板回しといて
・日曜日はドライブ行くよ
とか
・愛してるよ とか ごくたま~~~に書いたりする。(返信は全くないが)
先日、夕勤が終わり暗い台所の電気を点けると
冷蔵庫のホワイトボードに何か書いてある。
なになに~
いわゆる、サマージャンボであります。(買ったんかい!)
後日、姐さん曰く 『あっちゃ~1000万円 狙っとったに~』(なぜ1000万円ナノダ?)
宝くじは資本主義の中で、一発逆転を狙う射幸心をくすぐる実にやらしい手だ。(笑)
何年か前に、1当の組違い番号が当たって、気が狂いそうなった人と知り合った。
10万円だったらしいが、一晩で使ったらしい(爆)
我が家は当選お祝いとして、二千数百円の白ワインを買って二人で飲んだが、
わたしの自腹で買ったことはいうまでもない。
いつもより饒舌な姐さんに「使い道は?」なんて聞けるはずもなく、
我が家の資本主義はこれからも変わらないだろうな~。